のびやかな身体

ときどき、今までのセックスを思い返す。別にそれを自慰行為のネタにしようとか比較しようとかじゃなくて、ただ思い返す。上手いとか下手とか慣れてるとか慣れてないとかそんなことはどうでもいいし興味ないし、大体はなからそんなことが見分けられるほど経験を積んでいるわけでもない(と自分では思っている)。好きな人とくっつけたら幸せだし、好きな人が喜んでくれたら嬉しい、それだけだ。
でも一つだけ思うことは、決まった人と長く付き合っていけばいくほど私の身体はのびやかになっていくということ。最初は緊張する。色々不安だってある。でもそのうち信頼して安心して身を任せる。今まで一緒にいた時間とか、話した色々なこととかそういうのが全部その人と私の間に横たわって信頼や安堵や安心になる。
だから、身体を重ねるのはもちろん好きであるし、あまりに放置されるとのびやかさを失ってしまうかもしれないけれど、でも身体以外のものもたくさん重ねていきたい、と思っているのです。