微妙な腐女子

ある日部室でヘタリアの薄い本を渡されてからというもの、どうやら私の腐女子熱は再び盛り上がってしまったらしい。
が、多分私の「腐女子」というのは少々変わっている、のだと友人とお互いの遍歴やら嗜好やらを語り合っているときに気づいた。
腐女子は、好きな作品の男のキャラで二次創作(恋愛もの)をする、もしくはそのような作品を好む女子のことだと私は思っている。私だって高校生のころは攻めとか受けとか言ってたし、今だってギリシャと日本の組み合わせいいよねとか思っている。
でも、違うのだ。私は高校生のときに二次創作の小説を書いたけど、「もう私は全てを書ききった」と思ったときに私の腐女子熱は冷めたし、漫画やらアニメやらを見ても別に攻めとか受けとか考えないようになったのである。
これのどこが変かと言うと、腐女子は大抵好きな作品への熱が冷めても、また別の作品でお気に入りのカップリングとやらを見つけ、その熱が冷めてもまた次の作品へ、というようなサイクルを繰り返す。と思う。多分。
でも私は他の作品を読んで好きなカップリングを見つけようとか、むしろ読んで「これ絶対そうだろ」とか思わなかったし、腐女子らしからぬ3年間を過ごしたのである。
多分私は男同士の恋愛というものが好きなのではなく(現にBL作品は好きじゃない。エロいシーンとかもってのほか)、「私が書く小説」の素地を求めていたのだと思う。
オリジナルの登場人物を創造しようとして挫折し(私にそんな想像力はない)、男女の恋愛ものを書こうとして挫折し(どうしても自分の理想とかが反映されてしまうから、恥ずかしくて書けない)、そんな私が唯一書ける場所が男同士の二次創作というジャンルだったんだと思う。

うん、要するに多分私はこれからギリシャと日本の話を書くんだろうなぁ、とかいう話です。