銀河鉄道の夜

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

ポラーノの広場 (新潮文庫)

ポラーノの広場 (新潮文庫)

宗教学のレポートで扱いました。どのくらい知られているのかは知らないけど、『銀河鉄道の夜』は未完というか、最終稿(第四次稿)が出版されているだけであるので、第三次稿も読めたりします。比べてみると結構違いがあったりして面白い。
今回のレポートは「何故ジョバンニは銀河鉄道に乗ったのか」を考えてみました。ネタバレになってしまうけど、死んだ(っぽい)カムパネルラが銀河鉄道に乗るのは自然なことだとして、何故死んでもいないジョバンニが銀河鉄道に乗ることになったのか、というね。それを考える上では、第三次稿の最後の方が結構重要なのではないかという気がしています。最終稿には無い部分の、セロのような声の人と、ジョバンニの会話の部分。
まぁ至った結論は「銀河鉄道はジョバンニがカムパネルラの死を乗り越える一つの手段としての存在」「カムパネルラの探していた『ほんとうのさいわい』を探すという目的を引き継ぐことによって、ジョバンニの人生の目的を作る為」とかいう何の面白みもないものなんですけど。私の力量では無理なんだよー。